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'''暑気払い'''(しょきばらい)とは、暑い[[夏]]に冷たい食べ物や体を冷やす効果のある食品、同じく体を冷やす効能のある漢方や[[薬]]などで、体に溜まった熱気を取り除こうとすること。「暑さをうち払う」という意味である。 現代においてはすぐに冷えた[[清涼飲料水]]や[[ビール]]などが思い浮かばれるが、[[漢方]]などの考え方に基づき、「体を冷やす効果の有るもの」を摂るものであり、冷たいものとは限らない。むしろ薬湯のようなものが飲まれていた。江戸期から明治にかけては、[[ビワ|枇杷]]や[[モモ|桃]]の葉を煎じた「枇杷葉」というものが暑気払いとして江戸・大阪などで辻売りされていた。また、上方で「柳蔭」、関東で「直し」と称する[[本直し]]([[みりん|味醂]]に[[焼酎]]を加えたもの)も暑気払いと称して飲用されていた。 江戸の[[川柳]]に「枇杷と桃 葉ばかりながら 暑気払い」というものが残っている。これは「葉ばかり」と「憚りながら」をかけて、「(本来は実を食べるはずの)ビワとモモの葉っぱばっかりですいませんがひとつ暑気払いでも…」という句だが、枇杷の葉に体を冷やす効果の有ることが知られていたことがわかる。 その後は、単に夏場の暑さや[[ストレス (生体)|ストレス]]を発散する名目としての[[宴会]]、飲み会を指すことも多くなった。東北地域では[[かき氷]]を食べたり、[[そうめん]]を食べたりすることも表す。 また、夏が暑くなると売上が増す業界(清涼飲料や冷菓など)において、暑気が失せると売上が下がるために、逆の表現である“暑気寄せ”(しょきよせ)、“暑気乞い”(しょきごい)と称されることもある。 == 関連項目 == *[[ビアガーデン]] [[category:飲酒文化|しよきはらい]]
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