宇宙人東京に現わるのソースを表示

{{Infobox Film
|作品名=宇宙人東京に現わる
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|画像=Uchujin Tokyo ni arawaru poster.jpg
|画像サイズ=200px
|画像解説=
|監督=[[島耕二]]
|脚本=[[小国英雄]]
|原案=[[中島源太郎]]
|製作=[[永田雅一]]
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|出演者=[[南部彰三]]、[[目黒幸子]]、[[苅田とよみ]]
|音楽=[[大森盛太郎]]
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|撮影=[[渡辺公夫]]
|編集=[[西井憲一]]
|製作会社=[[大映]]
|配給=大映
|公開={{Flagicon|JPN}} [[1956年]][[1月29日]]
|上映時間=82分
|製作国={{JPN}}
|言語=[[日本語]]
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|興行収入=
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|次作=
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『'''宇宙人東京に現わる'''』（うちゅうじんとうきょうにあらわる）は、[[1956年]][[1月29日]]に公開された、[[大映 (映画)|大映]]製作の[[SF映画|SF]][[特撮映画]]である。[[日本]]初の本格的カラー空想特撮映画。

[[英語]]表題は "Warning from Space"、もしくは"Mysterious Satellite"。

== 概要 ==
友好的な[[宇宙人]]は[[1951年]]公開の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ映画]]『[[地球の静止する日]]』、地球への[[天体衝突]]は同じく1951年公開のアメリカ映画『[[地球最後の日 (映画)|地球最後の日]]』で描かれており、『宇宙人東京に現わる』はこれら2作品の発想を合わせたような作品である。

ストーリーは、[[被爆]]国である「日本」の[[核兵器]]廃絶の理想と、未来の宇宙時代への夢が織り込まれている。[[特撮]]の担当は、のちに[[円谷プロ]]の[[ウルトラシリーズ]]を手掛ける[[的場徹]]。登場する[[ヒトデ]]形の宇宙人「パイラ星人」の[[キャラクターデザイン]]は芸術家・[[岡本太郎]]が担当している。

後年の[[ウルトラシリーズ]]によくある「姿形の全く違う宇宙人が地球人に変身して人類社会に潜伏する」という描写を、日本映画としては初めて見せた作品でもある。

== ストーリー ==
世界中で謎の飛行物体が目撃され、国際会議や科学者はその正体を巡って盛んに議論をしていた。さらに、日本各地にヒトデ形の宇宙人が出現した。彼ら「パイラ人」は、地球の[[原子爆弾|原]][[水素爆弾|水爆]]開発に警告を発するために友好目的で来訪した宇宙人で、日本に現れたのも「世界唯一の核攻撃による被害国なら、話を聞き入れてもらえるだろう」と判断したからだった。しかし地球の人々はパイラ人の姿を見ると恐れて逃げてしまい、意思を伝えることができない。

パイラ人らは逆に、地球人を容姿の醜い生物だと感じているが、友好のために地球人に変身しての接触を試みる。まず、[[帝国劇場]]のトップスターである美女・青空ひかりの姿を選び、[[記憶喪失]]の美女・天野銀子として湖へ投下。松田博士を始めとする科学者たちに発見・救出させ、接触するように仕向ける。天野銀子は、松田博士が原水爆以上の破壊力をもつ[[元素]]「ウリウム101」を研究しているのを知り、その危険性と理論研究の停止を訴え、友好を示す情報として新[[天体]] Rが地球に衝突することを伝える。日本の科学者たちは世界に核兵器の提供を求めるが相手にされず、さらに松田博士はウリウム101の情報を狙う兵器産業スパイに拉致監禁されてしまう。そしてついにRの接近が確認され、その影響で地球上には[[天変地異]]が起こり始める。が、その地震や津波のせいで監禁されていたビルの壁が崩れ、松田博士は幸運にも脱出に成功した。

ようやく危機感を持った[[超大国]]は核ミサイルを次々と新天体 Rへ撃ち込むが、全く効果は無かった。ミサイルは全弾撃ち尽くされ、もはやこれまでかと思われた時、間一髪でパイラ人がウリウム101の爆弾を新天体 Rに向け発射。新天体 Rは爆発四散し、地球は救われた。こうして、人類は「核兵器の全く無くなった世界」で新しい生活を始めるのだった。

== パイラ人 ==
[[ファイル:Warning from Space Pairans.jpg|thumb|right|280px|宇宙ステーション内で作戦を練るパイラ人たち]]
体は5[[脚|肢]]を持つ[[ヒトデ]]形で、胴にあたる部位に大きな[[隻眼|一つ眼]]を具えている。高度な科学力を持つ一方で友好的な宇宙人でもあり、地球には「宇宙[[道徳]]」に基づいて新天体 R の衝突を警告するために訪れ、地球近くに[[円錐]]を組み合わせた形の[[宇宙ステーション]]を設置し、[[ジョージ・アダムスキー|アダムスキー]]型[[空飛ぶ円盤]]で地球に出入りしていた。地球人を「顔の中心に出っ張り（=[[鼻]]）のある哀れな醜い生物」と言っているが、それでも「地球に入りては地球に従え」の信念で、[[変身]]装置を使って地球人の姿に変化した。[[人間]]に変身したパイラ人は、[[指紋]]が無いことや驚異的な[[跳ぶ|跳躍]]能力、[[瞬間移動]]能力を持つ。

パイラ人たちが会話する場面では、音声も身振りも無く、画面隅に会話内容が[[字幕]]で出るだけであり、彼らが[[テレパシー]]で意思の疎通を行なっていることが示される。なお、[[ポスター]]や[[スチル写真]]では体の色は赤になっているが、映像中に登場するパイラ人は全て黒い体に青い眼（市販の円形[[蛍光灯]]を用いている）をしている。パイラ人が登場した際の独特の音は、のちに[[怪獣]]・[[ガメラ]]が[[噴流|ジェット]]噴射で飛行<!--※動物なら「飛翔」だが、怪獣なので生物用語適用外。-->する際の飛行音に転用された。

== スタッフ ==
* 監督：[[島耕二]]
* 製作：藤井朝太
* 原案：[[中島源太郎]]
* 脚本：[[小国英雄]]
* 企画：中代富士男
* 撮影：渡辺公夫
* 特撮：[[的場徹]]、[[築地米三郎]]、田中捨一
* 音楽：大森盛太郎
* 美術：間野重雄
* 録音：西井憲一
* 色彩指導：[[岡本太郎]]

== キャスト ==
* 磯辺直太郎：[[南部彰三]]
* 磯辺徳子：[[目黒幸子]]
* 磯辺徹：[[川崎敬三]]
* 小村芳雄：[[見明凡太朗]]
* 小村多恵子：[[永井ミエ子]]
* 松田英輔：[[山形勲]]
* 松田清子：[[平井岐代子]]
* 青空ひかり / 天野銀子：[[苅田とよみ]]
* 平野健一：[[小原利之]]
* パイラ人第二号：八木沢敏
* パイラ人第三号：夏木章
* パイラ人第四号：津田駿二

== 映像商品 ==
* [[2005年]][[12月22日]]、発売元・[[角川映画]]、販売元・[[角川エンタテインメント]]より、国内盤DVDが発売された。品番：DABA-197、JANコード：4988111281975。税込定価4,725円。特典として、[[みうらじゅん]]による解説が収録されている。

== 外部リンク ==
* {{Cite web |title=Warning from Space (1960) |url=http://www.archive.org/details/Warning_from_Space |language=en |work=（website) |publisher=[[インターネット・アーカイブ|Internet Archive（Archive.org）]] |accessdate=2011-12-05}}：映像（英語[[吹き替え]]）あり。
* {{Cite web |title=Leaflet: Warning From Space |url=http://www.malaysiadesignarchive.org/?p=1244 |language=en |work=（website） |publisher=Malaysia Design Archive |date= |accessdate=2011-12-05}}：公開当時の[[リーフレット]]あり。
* {{Cite web |title=宇宙人東京に現わる |url=http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/uchujin/ |work=（公式ウェブサイト）|publisher=[[角川書店]] |date= |accessdate=2011-12-05}}
** {{Cite web |title=宇宙人東京に現わる DVD |url=http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/uchujin/video.shtml |work=（公式ウェブサイト）|publisher=角川書店 |date= |accessdate=2011-12-05}}
* {{Cite web |title=Uch&#251;jin T&#244;ky&#244; ni arawaru |url=http://www.imdb.com/title/tt0049900/ |language=en |work=（website） |publisher=[[インターネット・ムービー・データベース|IMDb]] |accessdate=2011-12-05}}
* {{Movielink|allcinema|85961|宇宙人東京に現わる}}
* {{Movielink|kinejun|24677|宇宙人東京に現わる}}

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{{デフォルトソート:うちゆうしんとうきようにあらわる}}
[[Category:日本のSF映画作品]]
[[Category:東京を舞台とした映画作品]]
[[Category:島耕二の監督映画]]
[[Category:1956年の映画]]
[[Category:1950年代の特撮作品]]
[[Category:岡本太郎]]
[[Category:大映特撮映画]]
[[Category:地球外生命体を題材とした映画作品]]
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