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[[ファイル:2012y1m22d Japan weather facsimile(FAX).jpg|thumb|放送されている画像を受信した例(気象無線模写通報の[[気圧配置]]図)]] '''ラジオファクシミリ'''とは、[[無線]]で送られる[[ファクシミリ|FAX]]のこと。'''RFAX'''と表記されることもある。送信に[[短波帯]]を用いたものが良く知られている。画像配信の手段が充実するとともに運用の機会はかなり減少している。現在は[[気象庁]]による主に[[船舶]]向けの[[高層天気図]]等の専門天気図の配信に利用され、また、[[共同通信社]](要契約)も送信している。 == 変調方法 == === 周波数偏移変調 === [[RTTY]]のように[[周波数偏移変調]] ([[FSK]]) を利用して、画像を白黒の二段階に量子化した[[デジタル]]信号をそれぞれに対応した周波数を割り当てて送信する方式。原理上、中間調([[グレー]])が表現できないため、原稿の濃度を再現するためには[[網点]]を使うことで表現する。 === 周波数変調 === [[FMラジオ]]のように直接[[周波数変調]]を利用して、画像の濃淡の変化を周波数の変動に対応させて送信する方式。 連続的な濃淡の変化が再現できるため、写真のような[[グラデーション]]が表現できる。[[帯域幅|占有周波数]]が大きく広がるため、[[フィルタ回路]]を使って周波数変動の上限、下限を設け、それを超える周波数は送信されないようにされる。濃淡の基準となる信号が含まれないため、受信側の[[チューニング|同調]]がずれると白とびしたり、黒つぶれすることがある。 === 副搬送波周波数変調 === [[SSTV]]のように[[振幅変調]]の副搬送波に原稿の濃淡信号を周波数の変化に変換した信号を入力して、送信する方式。SCFM変調方式。短波帯で用いられるラジオファクシミリでは、1500Hzを黒レベル、2300Hzを白レベルとし、黒レベルあるいは白レベルを[[同期信号]]に用い、[[走査線]]を1分間当り60あるいは120本(原稿用紙を円筒に巻きつけ、光電子増倍管で読み取っていた時代の名残で、通常単位を[[rpm (単位)|rpm]]とする回転数で表記する)送信する。[[紙の寸法#A列|A4サイズ]]の原稿を電送する場合、120rpmで12分程度かかる。 == 出典 == * 文部科学省「気象庁気象無線模写通報規則」[http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k19580901001/k19580901001.html] * 羽鳥光俊ほか「通信技術」コロナ社 p.143 無線機器 (2007年2月15日)ISBN 4339-08723-8 == 関連項目 == * [[ラジオテレタイプ]] - [[電信]]あるいは[[テレタイプ端末]]を参照。 *[[ファクシミリ放送]] * [[低速度走査テレビジョン|SSTV]] - スロースキャンテレビジョンあるいは低速度走査テレビジョン。 * [[気象通報]] {{DEFAULTSORT:らしおふあくしみり}} [[Category:通信機器]] [[Category:無線]]
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