メット

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メット (Buzzy Beetle) は、任天堂が発売したコンピュータゲームソフトのシリーズ、マリオシリーズに登場する架空のキャラクター。

概要

スーパーマリオブラザーズ』より登場する、無地の黒光りする固い甲羅を持つ。イラストでは鋭い目つきで描かれる。初登場はステージ4-2だが、二周目以降はクリボーが登場していた所に、代わってメットが配置されている。行動パターンや、踏むと頭手足を甲羅の中に引っ込めるなどのゲーム上の性質はノコノコと同様だが、最大の違いはファイアマリオによるファイアボール攻撃が効かないこと。甲羅を持ち運ぶことのできない『スーパーマリオブラザーズ』および同『2』では、左右を壁に挟まれた空間にいるメットを倒すには、スーパースターを取ったマリオの体当たり以外に方法がなかった。『スーパーマリオブラザーズ』のステージ8-1には、このような空間に1UPキノコを配置するという仕掛けが施されている。

スーパーマリオブラザーズ3』以降は、しっぽマリオやマントマリオなどの近接攻撃でもひっくり返すことができる。またノコノコと同様に甲羅を持ち運ぶことが可能になり、甲羅の跳ね返らない場所でリリースすることにより安全に対処できるため、危険度は下がっている。

スーパーマリオワールド』ではスピンジャンプで甲羅を残さず倒せるようになった上、敵を食べることのできるヨッシーの登場により、その危険性はほとんどなくなっている。

バリエーション

逆さメット
天井を歩いており、マリオが接近すると自分から落ちて、体当たりしてくる。

派生型

リフトメット
ステージ中に点在する「白ブロック」を持ち上げ、投げる事の出来るメット。メットより小型で、二足歩行で素早く動く。防御力は他のメットに劣り、踏み付けやファイアボール攻撃で倒すことが可能。
パタメット
羽が生え、空が飛べるようになった赤い甲羅のメット。『スーパーマリオブラザーズ3』では、踏んでも倒れず、足場として利用する事ができる。通常は画面横まっすぐに飛んでいくが、プレイヤーが乗っている状態では踏ん張って上昇をしようとする。その後の作品ではパタパタ同様、踏むと羽が取れるという設定に変更されている。また、『スーパーマリオブラザーズ3』のデータ内(没になったためゲーム中には出現しない)には緑色のものが存在している(通常の物より動きが速い)。『New スーパーマリオブラザーズ Wii』では『スーパーマリオブラザーズ3』の仕様に戻り、さらに異なるパタメット(後述のメガパタメットも含む)に8匹連続で乗るたびに上から1UPキノコが降ってくる。
メガパタメット
『New スーパーマリオブラザーズ Wii』で登場。巨大なパタメット。乗ると踏ん張って上昇をしようとするが、身体の重さからか下降を始める。
トゲメット
スーパーマリオワールド』から登場する。1本の太いトゲが甲羅に付いているため、マントなどのアイテムを使ったり、ヨッシーで食べたりしなければ倒せない。また、天井や壁も地上と同様に這うことができ、空中に配置されたブロックの周囲をぐるぐると回るように配置されていることが多い。トゲゾーと比べてトゲが少ないが、『マリオストーリー』においてはトゲゾーよりも防御力が優れていることが明らかにされている。『ペーパーマリオRPG』では甲羅の色がメットと同じ紺になり、赤いトゲメットはアカトゲメットと呼ばれるようになった。能力に違いはない。
ホネメット
になったメット。倒すと一時的に崩れるが、しばらくすると復活してしまう。また、時折トゲを出す事があり、その時は踏めなくなる上に攻撃力も上がってしまう。マントマリオならば安全に倒すことができる。
ノコボンメット
スーパーマリオランド2』に登場。ノコボンのメットバージョンで、甲羅に似せた爆弾を背負っており、踏むと数秒後に爆発する。踏んで倒せるという点では普通のメットと異なるが、メットを名乗るだけあってファイアボールが効かない。
パタトゲメット
パタメットにトゲが付いたもの。ハンマーが届かないうえに踏むとダメージを受ける。
メカニックメット
自動車整備士をしているメット。背中にスパナが付いている。2007年現在は『ペーパーマリオRPG』でルイージが連れていたトルクという名のメカニックメットが登場するのみ。
マグメット
スーパーマリオRPG』に登場するメットの亜種。防御力が高い。
メグメット
マグメットの上級種。
ストーンメット
石の甲羅をしたメット。3回踏むと甲羅が割れて中身が露出する。

個別

チェン
『マリオストーリー』で登場。キノコタウンの道場でリーと一緒に修行している緑色の甲羅のメット。

登場作品

その他

『スーパーマリオブラザーズ』のステージ3-4に登場するクッパはメットが変身した偽者。こちらはファイアボールで倒すことができる。

3Dのメットが登場したのは『New スーパーマリオブラザーズ』と『New スーパーマリオブラザーズ Wii』と『マリオパーティ8』(ミニゲーム「つるつるアイランド」に登場)と『大乱闘スマッシュブラザーズX』(フィギュアとして)(『ペーパーマリオシリーズ』は平面状のタッチである為、割愛する)。これらの作品では、顔が甲羅による陰影ではっきりと見えず、赤く光る目だけを覗かせているという姿となっている。一方、『ペーパーマリオシリーズ』で登場するメットは体が小さく目は点目という姿となっており、ゲーム中の登場人物から「見た目は可愛い」と言われている。

ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』の隠しステージ「いにしえの王国」では、背景でジャンプ台に乗って跳ねているものが登場している。このメットはスタッフのデザインチームの人が勝手に作ったものとのこと[1]

脚注

  1. ほぼ日刊イトイ新聞 『樹の上の秘密基地』 第4回の4「ムダと言われても目までちゃんと描きたいんです」

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